アイドルマスターシンデレラガールズ:誰かが損をし続けて、その妥協を求められ続けるコンテンツ。
最近シンデレラ界隈が実に五月蠅い。内部紛争を起こすのは何時もの事で、同調圧力で少数派を叩き潰す事もしばしばだが、最近は年齢だけは積み上げてきた古参や謎の外野陣の参戦もあって、実に騒がしい論争が散見される。
どうして、こうも面倒くさい状況が生まれているのかと多少考えていたが、結局根本的には表題に書いた通りではないかと考えている。
そもそも論として、製作者側がそうなっている。バンナムはいつまで経っても中間にいるサイゲとかに利益を分配しないといけない。サイゲはどれだけ頑張ってもバンナムに上納し続けないといけない。
どちらも、どれだけ頑張ったところでお互いに損し合わないといけない。コロムビアは敢えて省いたが、ここはそこまで損して無さそうである。妥協し続けてくれているからこのコンテンツは成立するが、損益を計算した結果本当に妥協できないと思う日が来たら、その時にはシンデレラは爆発四散してしまう事だろう。
そして我々P。担当アイドルの出番は長期間の間隔がある。誰か他の出番があるという事は、自分が損をすること。それに耐えることを妥協し続けないといけない。
声が付いてても曲が無いという損。声も曲もあるけど最近ずっと出番がないという損。声はなければ登場間隔も長いという損。人気はあるのに声が無いという損。
色々な形での損を誰しもが常に抱え続けている。妥協できなくなった人から、一人また一人とPを辞めていく。
損し続けて耐えられなくなった人々の叫びは、いままでの損が少なすぎて損することに慣れていない人々に届くことは非常に困難で、その逆も然り。相手の損を慮る余裕を持っている人などごく少数だ。
そして我々は運営という存在にべったりと縋りつかない限り、常に少数派に立たされる。抱えている損の質が千差万別過ぎるからだ。運営に妥協して多数派に立つのが最も低リスクなってしまうのは必然と言える。
損と妥協と成り上がったコンテンツ、シンデレラガールズ。今はそのバランスが大きく崩れている状態だと私は考えている。そのバランスを取る事をPが諦めれば、そのファンを失うだけで済むが、それを製作側が諦めてしまう日が来ない事を私は必死に願いたい。